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見渡す限り真っ平らな田園風景の広がる町から季節の移ろい、日常を発信

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はこふぐ

Author:はこふぐ
点の記
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長谷川利行展
Category: 芸術鑑賞  
リコウの大規模回顧展が久留米の石橋美術館にて行なわれている
あっ、今は久留米市美術館と言うのかな
TVの「なんでも鑑定団」でその存在がつとメジャーになった
テレビ越しの絵を見て一度本物を見てみたいと思っていた

そんな日曜日(28日)の朝刊に紙面半分程を割いて展覧会の記事が出ていた
紙面のタイトル「放浪の画家」につよく惹かれて出かけた

記事より
画家になって経済的な成功を収めたわけではない
生活は極貧だった
安宿や友人宅を転々とし
たまに絵が売れても金は宿代や酒代に消えた
最後は胃がんを患って道ばたで倒れ
友人や知人にみとられることなく
収容先の施設で49歳の生涯を閉じている

非常に暗い生活の中から出て来た絵かなと思うが
作品を前にして
その自然な柔らかさ暖かさ
見えた通りに、感じた通りに描かれたものに
見る側はホッとする

昭和初期の日本がここにある
鑑定団で発見された幻の傑作
「カフェ・バウリスタ」
01810089.jpg
当時ハイカラな人たちが集ったであろうカフェ
文化人たちの一拠点だったようだ
女給さんたちの賑やかな声の後ろに
文豪達の囁きが聴こえて来そうな絵だ


「地下鉄ストアー」
01810090.jpg
絵の横に当時の写真もあった
日常の風景だろうがこの軽快なタッチと色使いに惹かれる

吟遊詩人の絵描き版?
その時代を歌うように描いて行った
リズム感溢れる作品の数々

どこかモンパルナスの灯のモディリアニと重なる
人物画を見るとなんとなく通じるものがある気がする

作品130点
次回この数を見られるのが何時なのか判らない
これだけの数だけど見る人を飽きさせない

没年1940年
戦争の足音が聞こえ始めて来た時
生きて絵を書き続けていればどんな絵を描いたのか
最後となった養育院では規則に従いあとに残った絵やスケッチブック
絵の具等、一切合切が焼却処分となったと

前知識は必要ない
ぜひ足を運んで見てください
11月3日は観覧無料だそうですよ


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フクロウが飛んできた
Category: 点の記  
01810088.jpg

昨日の朝6自半頃
けたたましい音に驚き飛び起きた
まるでネコの喧嘩が屋根の上で起こっているような
それも何頭ものネコの叫び声
それに追従するかのようなカラス達の鳴き声
隣家との隙間を通り抜ける羽音
摺ガラスの窓を開ける勇気がない
そして北から飛んで来た集団が南へと抜けたところで
南側の透明なガラス窓から外の様子を覗いてみると
カラスに混じって一羽毛色の違う鳥が我が家の小屋の庇に降りた
はっ「フクロウ」
カラスの縄張りにでも迷って入ったのか
その追いかけられる様が尋常じゃない
勇気を振り絞り窓ガラスを開け
でも網戸までは開けられなかったけど
声を限りにカラスを追うが
声を潜めるのみで目線はずっとフクロウに
暫くするとフクロウが飛んだ
だけどあまりの数のカラスに怯み
目の前の槙の木に着地
カラスとミサゴの空中戦は何度か目撃したが
今日のフクロウは敵が多すぎる
どうしたらいいものか
なす術もなく「こらっ」と何度も叫ぶが
一向に立ち去る気配無し
意を決したフクロウが飛立ち
後を追うカラス
しまいにはサギまで登場して西の空へと消えて行った
暫くカラスの声が聞こえていたけど
無事逃げられたのか・・・
時間にすると7分くらいの出来事だった

自宅に居ながらフクロウを見るなんて
一生に一度の事かも

その後あれだけカラスをおっぱらおうと
声を張り上げていたつもりだったが
階下の家族は私の叫びに誰一人気づいていなかった
こりゃあ、なにかあっても置き去りだな

ちなみに写真は撮れてません(残念)
カメラ~と叫んでも誰も気づかなかっただろうな



愛しのアイリーン
Category: 雑感  
新聞の映画案内をチラリとみて面白そうな映画だな~
大好きな伊勢谷さんも出てるし行こうかなと思っていた
やっと佐賀での上映が先週の金曜日に始まった
しかし一週間で終わるようだ

慌てて初日に見てきた
大方、私が見ようと思う映画は佐賀で上映されると観客が数人ってことがよくある
この映画も私を含め5人だったような気がする
まぁそんなことはどうでもいい
久しぶりに映画を観たぞ!と言いたくなる凄い映画だった

北の寒村(舞台は新潟のようだ)
熊狩りもあるような村で
40過ぎのお兄ちゃん(独身)がやっと見つけたと思った女性に振り向いてもらえず
やけになってフィリピンへのお見合いツアーに参加し
彼女(アイリーン)と出会う
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日本へと連れ帰ったら自宅ではお父さんの葬儀が行われていた
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溺愛する息子には不似合いな嫁だと怒り狂う母親が嫁に鉄砲を向けたり
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母親の策略でヤクザに売り飛ばそうとしたり
インテリヤクザ役の伊勢谷さん
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細かいことはめんどくさいので書かないけど
とにかく熱い映画だ
出演者の熱量たるやハンパない
見る側も、さっきまで笑っていたのに次の瞬間泣かされる
新聞の案内にあった「物語の密度は極めて濃い。」まさしく
そして「映像美も特筆に値する」と
これだけドロドロの演技でも美しさを忘れていない

原作者 新井英樹のコメント
愛なんて誰か見たことあるの?
なぜ人は気軽に鵜呑みに信仰するのか
手探りで否定し尽くして残った
もの・ことを呼びたきゃ(仮)に愛とつぶやこうと思って
描いた原作がボクの『アイリーン』でした
実写版、大傑作です!!

映画を見た後に見つけたコメント
前知識なしで見て大きく心を揺さぶられた
出演された俳優(女優)さんみんなを好きになってた
見終わって数日たつがなぜか心がざわつく

主演のヤスケンさんも言われていたようだが
いいとおもうかダメなのかはっきり分かれる映画だろう
でも、ぜっったいおすすめしたい
おそらく地上波では流れないだろうから映画館でぜひ

なんだかアイリーンロスになりそうだ

エンディングの奇妙礼太郎 水面の輪舞曲(ロンド)
これがまた素敵な曲だった
しばらくこの曲で心を癒そう